2014年 01月 12日
ミルクが先か、紅茶が先か?
この言葉を思い出したのは、先日TVでイギリスの古城を守る貴族のマダムが
こんな風にティーケトルからカップに紅茶をいれるシーンを見たときでした。。
英国では紅茶が先と唱える貴族・上流階級の人々と
ミルクが先と唱える平民の2派による論争が130年も続いたそうです。
結局2003年に、ミルクを先に入れたほうが成分的にも美味である
という結論に達したそうです。
ミルクのタンパク質の変質の度合いが少なくて、風味が上回るとのこと。
以前エリザベス女王からティーマイスターとして勲章をもらったという
イギリス貴族の紳士の紅茶をいただいたことがあるのですが
その時は有無をも言わず、ミルクを先にカップに注がれました。
日本人の私は、まず一杯目はストレートで紅茶の色とか香りを味わいたかったので
ちょっとカルチャーショック。。(美味しかったけどね)
私が取っていたテーブルマナークラスの先生は、イギリス貴族の出身で
その時とても興味深い話をしてくれたのを思い出します。
なぜ上流階級の間でミルクは後というルールができたのか?
中国からお茶が渡ってきたばかりのころ、そのお茶が飲めるのは貴族のみで
その時、そのお茶にミルクではなくクリームを入れていたのだそうです。
クリームは濃厚で、熱い紅茶を注ぐとそのクリームが凝固して
味も見た目も悪いし、のど越しも悪い。
(アイスクリームに紅茶を入れた感じなのかな?)
それでミルクは後に。。というルールができたのだそうです。
一般家庭にも紅茶が普及し、クリームがミルクに変わっても
伝統を重んじる貴族は、かたくなにそのルールを守っていたと。
先生は貴族だけれど
ミルクが先のほうが、紅茶の香りがよくて美味しいとおっしゃっていましたよ。
私は、一杯目はストレートで、
2杯目からはミルクインファーストで飲んでいます♪
アメリカや日本はイギリスと水質も違うので
自分なりのルールを探していくというのも楽しいかもしれませんね
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by kque-sera-sera
| 2014-01-12 14:39
| 銀食器