2013年 09月 05日
前回のダム・ウェイターと一緒にわが家にやってきたティーテーブルです
ティーテーブルというのは、ビクトリア時代、それぞれが知り合い同士という
1~2人の親しい間柄の友人や親せきと
形式ばらずにお茶会をしたときに用いられた背の低いテーブルです。
ダイニングテーブルを使わずに、椅子に座ってお茶などをしていたので
このテーブルの上には、ティーフーズやポットなどを置き
(今回は使っていませんが、実際にはティークロスを敷いたりします)
ホステスの隣に置いて、お客さまにお茶を振る舞っていました。
こういうアフタヌーンティーでは、招待状を出さずに
口頭や簡単なメモを渡してゲストに伝えたといわれています。
このティーテーブルは1877年製のフレンチスタイルのデコラティブなもので
リボンモチーフがサイドに4ヶ所付いているのです♪
リボンモチーフだけが後から接着されたものではなく
サイド部分と同じ一枚板から彫られているので、
きれいな浮き彫り感が出ていると思います。
カーブに沿って彫るというのも技術が必要ですよね。
トップ部分はローズウッドの花模様の象嵌細工が施されていて
職人さんの手の込んだテーブルなのです!
テーブルを買ったアンティークショップでも、蜜蝋を使って
歪みなどないよう丁寧にメインテナンスしてくださっているので
安心して使えます。
残念ながらティーテーブルは、背が低くて小さめなテーブルのため
ホステスがまたいだり、座ったりすることも多かったようで
マナーが悪くなると次第に姿を消していったそうです。
う~ん、私もやってしまいそう。。
#
by kque-sera-sera
| 2013-09-05 07:17
| アンティーク家具